V-22 (航空機)

提供: Yourpedia
2020年1月8日 (水) 04:01時点におけるSEOに熱心なMuttley (トーク | 投稿記録)による版 (rxy=森谷辰也=LTA:ASPELTA:DCHANCELTA:SASHOという動かせない事実。)

移動: 案内検索

'''V-22'''は、[[アメリカ合衆国]]の[[ベル・ヘリコプター]]社と[[ボーイング・ヘリコプターズ|ボーイング・バートル]](現ボーイング・ロータークラフト・システムズ)社が共同で開発した[[航空機]]である。 愛称の'''オスプレイ'''(Osprey<ref group="注釈"><small>[[アメリカ英語]]発音:</small>ɑːspreɪ, '''ア'''ースプレイ、ɑːspri '''ア'''ースプリ</ref><ref group="注釈"><small>[[イギリス英語]]発音:</small>ɒspreɪ '''オ'''スプレイ</ref><ref>[http://www.oxfordlearnersdictionaries.com/definition/english/osprey osprey] (Oxford Learner's Dictionary)</ref><ref>[http://dictionary.cambridge.org/dictionary/british/osprey osprey] (Cambridge Dictionaries Online)</ref>)とは、[[タカ目]]の[[猛禽類]]の一種である「[[ミサゴ]]」を意味する。 == 概要 == 回転翼の角度を変更することによる垂直/水平飛行を可能とした[[ティルトローター]]方式を採用した[[垂直離着陸機]]であり、[[固定翼機]]と[[ヘリコプター]]の特性を併せ持った機体である。従来の方式のヘリコプターに比べ、高速かつ航続距離に勝る特性がある<ref> http://www.navair.navy.mil/v22/index.cfm?fuseaction=news.detail&id=50</ref>。 [[1980年代]]初頭より開発が開始され、技術的困難や[[冷戦]]の終結に伴う予算の削減などで開発・量産および配備計画は当初の予定より大幅に遅延したものの、[[2000年代]]より[[アメリカ海兵隊]]を始めとして[[アメリカ海軍|海軍]]や[[アメリカ空軍|空軍]]へも配備が始まっており、[[2013年]]からは[[アメリカ合衆国大統領]]随行要員の搭乗機としても運用されている。 {|class="wikitable" align="none" cellpadding="5" style="background:#fff; text-align:center;" |+他の回転翼機との比較 |- ! !MV-22B {{Flagicon|アメリカ}} ![[UH-1Y ヴェノム|UH-1Y]] {{Flagicon|アメリカ}} ![[V-107|CH-46E]] {{Flagicon|アメリカ}} ![[CH-53E (航空機)|CH-53E]] {{Flagicon|アメリカ}} ![[CH-47 (航空機)|CH-47F]] {{Flagicon|アメリカ}} |- !画像 |[[ファイル:58thoperationsgroup-ospry-2.jpg|100px]] |[[ファイル:USMC-111215-M-FW664-293.jpg|100px]] |[[ファイル:CH-46 Sea Knight Helicopter.jpg|100px]] |[[ファイル:CH-53 Super Stallion.jpg|100px]] |[[ファイル:D-892 Grizzly 24 Boeing CH-47F Chinook RNLAF.JPG|100px]] |- !全長(回転翼含む) |17.5m |17.78m |25.40m |30.2m |30.1m |- !全幅(回転翼含む) |25.54m |14.88m |15.24m |24.1m |18.3m |- !全高 |6.73m |4.5m |5.09m |8.46m |5.7m |- !空虚重量 |15,032kg |5,370kg |5,255kg |15,071kg |10,185kg |- !積載量 |9,070kg |1,460kg |2,270kg |13,600kg |10,886kg |- !最大離陸重量 |27,400kg |8,390kg |8,618kg |33,300kg |22,680kg |- !乗員数 |乗員4名<br/>乗客24-32名 |乗員2-4名<br/>乗客6-10名 |乗員3名<br/>乗客25名 |乗員5名<br/>乗客37-55名 |乗員3名<br/>乗客33–55名 |- !動力 |T406/AE 1107C<br/>×2 |[[ゼネラル・エレクトリック T700|T700]]-GE401C<br/>×2 |T58-GE-16<br/>×2 |T64-GE-416/416A<br/>×3 |T55-GA-714A<br/>×2 |- !出力 |6,150hp(4,590kW)<br/>×2 |1,828shp(1,360kW)<br/>×2 |1,870shp(1,400kW)<br/>×2 |4,380shp(3,270kW)<br/>×3 |4,733hp(3,529kW)<br/>×2 |- !最大速度 |565km/h |304km/h |267km/h |315km/h |315km/h |- !巡航速度 |446km/h |293km/h |241km/h |278km/h |240km/h |- !航続距離 |3,590km |648km |1,110km |1,833km |2,252km |- |} == 開発 == [[ヘリコプター]]は、垂直離着陸・[[ホバリング]](空中停止)・超低空での地形追従飛行ができるが、速度が遅く、また、[[航続距離]]も短い欠点がある。対して通常の[[固定翼機]]は、高速移動や航続距離の面では優れているものの、離着陸のために2,000-3,000m以上の長い滑走路が必須な上、垂直離着陸もホバリングも超低空での地形追従飛行もできなかった。 もしヘリコプターの利点である垂直離着陸・ホバリング・超低空での地形追従飛行をこなしつつ、通常の固定翼機のように高速移動かつ長い航続距離が可能ならば、それは戦略上非常に有用なことであり、このことから[[アメリカ軍]]は、[[第二次世界大戦]]直後から両者の利点を併せ持つ[[航空機]]を求めていた。 === XV-3 開発計画 === V-22の2代前にあたる実験機"XV-3"は、[[アメリカ陸軍]]・[[アメリカ空軍|空軍]]共同で進めていた「転換航空機計画」に[[ベル・ヘリコプター|米ベル]]社が加わって開発された。ベル社では[[1940年代]]から[[ティルトローター]]方式の航空機を研究しており、この成果が3つの設計案となって提示され、この内の1案が採用されて開発が進められた。 [[1955年]][[8月11日]]にXV-3は初めてホバリングを行い、[[1956年]][[7月11日]]にプロップ・[[翼#回転翼|ローター]]を傾けての飛行に成功した。XV-3は、[[エンジン]]部は固定でローター軸部分だけが傾くデザインになっていた。XV-3は計250回以上の合計125時間の飛行を行い、最大高度3,570m、最大水平飛行速度115[[ノット|kt]]を記録した。本機は操縦性が悪く、固定翼機モードでの機動を行うとプロップ・ローターが激しい[[ヘリコプター#メインローターブレードの3つの運動|フラッピング]]を起こすなど、直ちに実用化できる状況ではなかった<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/>。 === XV-15 開発計画 === [[ファイル:XV-15 takeoff.jpg|thumb|250px|XV-15]] XV-3での研究は結局、実機の生産へと結びつかなかったが、[[1971年]]に[[アメリカ陸軍]]と[[アメリカ航空宇宙局|NASA]]が共同で「垂直および短距離離着陸機研究」によって[[ティルトローター]]機の研究を開始し、[[ベル・ヘリコプター|米ベル]]社ではティルトローター式の"Model 300"開発案を提示して採用され、[[1973年]]4月にはそれに若干改良を加えた"Model 301"が「ティルトローター研究機」(TRRA)という名称となって"XV-15"の製造計画が決定された。 XV-15は、[[1977年]][[5月3日]]に初めてホバリングに成功し、[[1979年]][[5月5日]]には[[エンジン]]とローターを前方に5度だけ傾けての飛行に成功した。1979年[[7月24日]]には完全に前方の水平方向に傾けての飛行に成功した<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/><ref group="注釈">[[第二次世界大戦]]中にも[[XF5U (航空機)|F5U]]の原型機の試験飛行まで漕ぎ着けている</ref>。 {{-}} === JVX 開発計画 === [[ファイル:V-22 concept.jpg|thumb|250px|1980年代に描かれたコンセプト]] [[1981年]]12月に[[アレクサンダー・ヘイグ]][[アメリカ合衆国国務長官|国務長官]]から、[[アメリカ国防総省|国防総省]]が[[アメリカ陸軍|陸軍]]、[[アメリカ海軍|海軍]]、[[アメリカ空軍|空軍]]、[[アメリカ海兵隊|海兵隊]]という全軍が使用する[[航空機]]を開発すると発表され<ref group="注釈">[[イランアメリカ大使館人質事件]]の救出計画として実施された1980年4月のアメリカ軍による[[イーグルクロー作戦]]の失敗が、政府高官レベルでの新型軍用機の開発要求につながったと言われる</ref>、[[1982年]]12月には、先進の垂直離着陸可能な航空機とする統合軍運用要求(JSOR)として提示された。これに基づいて4軍共同の「統合垂直離着陸研究」('''JVX''', Joint-service Vertical take-off/landing eXperimental)という名称の計画で新型機の開発が始められた<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/>。JVXはヘリコプターの特性と固定翼機の性能を持ち合わせる航空機の開発計画であり、必ずしも[[ティルトローター]]機で無くとも良かったが、当時はティルトローター方式以外の選択肢は現実的では無かった。当初は陸軍を中心とした計画であったが、後に4軍の要求を統合し、海軍の主導で進めることとなった。 [[1982年]]12月に初期設計のための提案要求(RFP)が提示され、[[アエロスパシアル]]、[[ベル・ヘリコプター|ベル]]、[[ボーイング・ヘリコプターズ|ボーイング・バートル]]、[[グラマン]]、[[ロッキード]]、[[ウエストランド・エアクラフト|ウエストランド]]が関心を示した。ティルトローターの実験機を以前にも開発していたベルと、[[CH-47 (航空機)|CH-47]]などの大型ヘリを開発していたボーイング・バートルがパートナーシップを結び、[[1985年]]、ベルXV-15をベースとする設計案を提出、最終的に提出されたのはこの1件だけでありのまま承認されることとなった。 1985年にはJVXで開発する機体の名称が"V-22 Osprey"(オスプレイ)と決定され、米海兵隊向けをMV-22、米空軍向けをCV-22とした。[[航空母艦]](CV)との重複を避けたため、本来の用途とは名称が反対となっている。 {{-}} === 開発の遅れ === [[1986年]][[5月2日]]には全規模開発(FSD)が認められ、6機のMV-22試作機が製造されることとなった。開発は[[電子機器]]や胴体部分を[[ボーイング・ヘリコプターズ|ボーイング・バートル]]が、[[ナセル]]や駆動系を含む主翼部分と尾翼部分をベルが担当した。1・3・6号機(その後予算削減で6号機は中止された)がベル、2・4・5号機がボーイング・バートルで組み立てられることとなった。 初飛行は[[1989年]][[3月19日]]であった。当初は[[1988年]]に初飛行を行い、[[1991年]]頃に量産型の引渡しが予定されていたが、SDI計画や[[先進戦術戦闘機計画]](ATF)(後の[[F-22 (戦闘機)|F-22]])などに比べ優先度が低く、予算の削減が行われた影響で計画が遅れた。 1989年12月には、[[アメリカ合衆国国防長官|国防長官]]であった[[ディック・チェイニー]]が予算削減の一環として開発の中止を発表するが、その後の審査の結果、計画は続行されることとなった。その後何度か計画の中断が予定されたが結局中止となることはなかった。 === 量産の決定 === 試作機段階では2回、重大な[[航空事故|事故]]もあった(後述)が、技術的問題はほとんど解決されたとの結論に至っており<ref>[[江畑謙介]]2002『最新・アメリカの軍事力』</ref>、V-22は[[1994年]]に量産が認められた。軽量化や製造の効率化などの製造費用の削減を含む再設計が行われ、[[1995年]]量産試作機(EMD)が4機製造された。最初の7号機の初飛行は[[1997年]][[2月5日]]に行われた。 1997年4月には低率初期生産(LRIP)が承認され、まず5機の生産が決定し、[[2000年]]度までにさらに25機の生産が認められた。[[1999年]]4月には量産初号機が初飛行し、2000年までには艦上運用試験などが実施され、空軍仕様のCV-22BもEMD7号機と9号機を改修して試作試験が開始された。 == 機体 == === 回転翼とエンジン === 大きな3枚の「プロップ・ローター」(Prop-roter)と呼ばれる回転翼が[[エンジン]]と共に固定翼の両端に備わっている。このプロップ・ローターを駆動する[[ターボシャフトエンジン]]は、減速ギアや補機などと共にエンジンナセル内に収められ、固定翼の両端に取り付けられている。このポッド状のエンジンナセルとプロップローターは一体となって、固定翼内端部のティルト軸ギアボックス(TGAB)での油圧機構によって前方から上方へ向きを変更でき、この全体が「ティルトローター・システム」と呼ばれる。左右のTGABは主翼内のシャフトで連接されており、左右共に角度が同調するようになっている。TGABによる角度変更は毎秒8度で動くため、90度の変更には11秒程度かかる。 左右のエンジンは片発停止となってもすぐには機体が墜落しないように、左右の駆動出力軸が固定翼内のクロスシャフトで連結されており、最大定格出力4,586kWであるところを1基だけでの飛行時には短時間ながら緊急時最大出力5,093kWを得ることができる。エンジン吸気口にはEAPS(エンジン空気/粒子セパレータ)が、排気口にはIR[[サプレッサー]]が備わっている。<!--左右のエンジンは動作不良時にはクラッチでクロスシャフトやローターハブから切り離せるはずであるが出典に記述はない。--> 直径11.61mのプロップローターの3枚のブレードは、ブレード長が4.90m、弦長は付け根部で87.1cm、先端部で66.9cmであり、42度の捻り下げが付いている。この回転翼は長いために、地上に降着した状態でローターを前方に向けて回転させるとブレード先端が地面に接触してしまうので、保守時のような特定の状態を除けば地上で固定翼航空機モードの角度までティルトすることは避けられる。プロップローターはピッチ可変式のハブを持つ。 プロップローターは互いに逆回転するため、カウンタートルクが打ち消しあう。地上駐機時の占有スペースを小さくするために、ローターのハブが定位置に止まり、ブレードが自動で折り畳めるようになっている。同様の機能を持つ他の[[ヘリコプター]]と異なり、左右各2枚のブレードはハブより少し離れた位置で折れ曲がる。残り左右各1枚のブレードは折り畳み機構を持っていない。つまり、折り畳み可能な2枚のブレードは、折り畳み不可な1枚に沿うよう折り畳まれる。 * 回転円盤面積(片側):105.36m<sup>2</sup><ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/> === 固定翼 === 固定翼機での主翼に相当する高翼配置の固定主翼はわずかな上反角といくぶん前進翼である点を除けば単純な矩形翼であり、地上駐機時の占有スペースを小さくするために、中央取り付け部を中心に右方向へ90度回転するようになっている。ブレードを内側に折り畳み、ナセルも水平に倒した状態で右に90度回転するため、ローター半径などをそのまま加えた通常の幅25.78m、長さ17.48m、高さ6.73mから、幅5.77m、長さ19.20m、高さ5.56mにまで小さくできる。 主翼後端には内外に2分割された広いフラッペロンが付いており、[[航空機]]モードでの操縦翼面として機能すると同時に、[[ヘリコプター]]・モードでは垂直下方へ大きく折れ曲がることで、(回転翼のダウンウオッシュを遮る)固定翼の面積を減じるようになっている。主翼内には片側4個に分かれた燃料タンクが収められ、クロスシャフトやTGAB用のリンク、それに配管類が走っている。 尾翼はテールブームの先に1枚の水平尾翼とその左右に2枚の垂直尾翼がH型に取り付けられており、それぞれには水平安定板と垂直安定板の後端部に動翼として[[エレベーター]]とラダーが付いている。 * 主翼面積(フラッペロン、中央翼部分を含む左右合計):35.49m<sup>2</sup> * フラッペロン面積(左右合計):8.25m<sup>2</sup> * 垂直安定板面積(左右合計):21.63m<sup>2</sup> * ラダー面積(左右合計):3.27m<sup>2</sup> * 水平安定板面積(合計):8.22m<sup>2</sup> * エレベーター面積(合計):4.79m<sup>2</sup><ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/> {{-}} === 燃料タンク === 固有の燃料タンクは、主翼内に左右各4個と降着装置のあるスポンソン前部に左右各1個の計10個により、6,513リットルの容量がある<ref group="注釈">スポンソン後部にもオプションで燃料タンクを搭載可能とされるが、容量などは不明である</ref>。これらは自己防漏対策が施されており、12.7mmの[[装甲]]貫通弾までは燃料漏れを起こさない。 また、[[キャビン]]内にMATを搭載することで搭載燃料を増やすことができる。空中で燃料を捨てる必要が生じれば、右主脚部のベント口から毎分303リットルの割合で空中投棄できる<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/>。 === 降着装置 === [[降着装置]]は、前脚式の3脚すべてが二輪横並びの[[タイヤ]]を持ち、油圧による完全引込式になっている。左右に各75度まで操向できる前脚は、後方へ畳んで格納され、胴体左右二本の主脚は前方へ畳んでスポンソン内に格納される。油圧が失われれば窒素ボトルによって19.3MPaの圧力で脚下げを行う。各脚柱には通常時で3.7m/secまで、交換修理を受容する前提でのクラッシュランディング時には7.3m/secまでの着地衝撃から機体を守る衝撃緩衝装置が組み込まれている。 * ホイールトラック:4.64m * ホイールベース:7.62m<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/>。 == 事故 == V-22は、他の[[航空機]]同様、いくつかの事故を起こしている。 以下にその事故の一部または全部の概要を示す。 === 試作機段階での事故 === V-22は、試作機段階で2回[[航空事故|事故]]を起こしている。 ; 1回目の事故 [[1991年]][[6月11日]]に試作5号機が初飛行時に左右に揺れながら離陸後、数mの高さから大きく機体を傾けてナセルとローターが接地し、機体は転覆して地上へ落ちた。火災も起きず、[[操縦士|パイロット]]2名は脱出して軽傷で済んだが、機体は失われた。 墜落原因は、飛行制御システム(FCS)の3つのロールレイト・ジャイロの配線の内の2つが逆に接続されていたミスと判明し、3ヵ月後に試験飛行は再開された<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/>。 ; 2回目の事故 [[1992年]]7月に試作4号機が気候試験でエグリン空軍基地からクアンティコ[[アメリカ海兵隊|米海兵隊]]基地へ飛行中の着陸直前に右[[エンジン]]ナセルから出火した。制御を失った機体は[[ポトマック川]]に頭から落ちて、乗っていた海兵隊員3名と民間人技術者4名の計7名全員が死亡した。この墜落の影響でFSD機が全機飛行停止となった。 事故原因は、[[潤滑油]]が漏れてエンジンナセル内に溜まっていた状態で着陸のためにナセルをティルトしたのでオイルがエンジンの高温部に触れて発火したものとされた。エンジンの一方が停止しても飛行が継続できるように左右を結ぶクロスリンク機構が備わっていたが、火災の熱によって複合素材製のクロスシャフトが強度を失い、破壊されたものとされた。潤滑油漏れ対策が完了するまでの11ヶ月間、飛行停止となった<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/>。 この事故は、V-22自体の欠陥であった。残り3機には改良が加えられ[[1993年]]夏に試験が再開されたが、事故によって2機が失われてしまい、計画に影響を与えることとなった。 === 低率初期生産段階での事故 === ; 3回目の事故 [[2000年]][[4月8日]]に14号機が夜間侵攻での[[兵士|兵員]][[輸送]]を想定した作戦試験時に墜落事故を起こし、乗員4名と[[アメリカ海兵隊|米海兵隊員]]15名の計19名全員が死亡した。 事故機は、他のV-22に後続飛行しながらナセルを立てて着陸進入状態にあり、前方機が減速したので衝突を回避するために急減速し急降下を同時に行った。操縦不能になる直前には、対気速度30kt以下で毎分約2,000ft(610m)で降下していた。規定の降下速度である毎分800ft(244m)の2.5倍の急激な降下であったため、自らが生み出したVRS(vortex ring state、ボルテックスリングステート、セットリングウィズパワー、渦輪状態)と呼ばれる下降気流によって揚力を失ったための墜落事故だとされた。事故の再発防止策として、危険な降下率となった場合には[[軍用機のコックピット|コックピット]]に「Sink rate」と音声で注意しながら警告灯を点灯する装置が加えられた<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/>。 その後も試験は続けられ、運用評価を2000年8月に完了した。 ; 4回目の事故 2000年[[12月11日]]に、海兵隊訓練部隊VMMT-204部隊所属の18号機(MV-22B)が、夜間飛行訓練中に森林地帯に墜落し、搭乗していた海兵隊員4名全員が死亡した。事故を受け全機が飛行停止になった。 事故原因は、機体の機構的な問題とソフトウェアの問題、そして、[[操縦士|パイロット]]が不適切な操作をしたためという、複合的な事象が重なって起こったものとされた。まず左ナセルの油圧配管が振動によって配線と擦れあい、配管より高圧作動油が噴出した。設計通り油圧システムの安全装置が自動的に作動してシャットオフ・バルブを閉鎖したため、3重の油圧系統の1つを他より切り離して安全に飛行が継続できるようになった。主飛行制御システムは油圧系統の異常を知らせる警告灯を点灯させた。この時、操縦士は着陸に備えてナセルを回転させている途中であり、主飛行制御システム(PFCS)の警告灯の点灯を知って、手順に従ってこれを停止するリセットボタンを押したが警告灯は繰り返し点灯した。PFCSのソフトウェアはこの時点で無用な警告を繰り返すという欠陥があった。パイロットは警告灯に気をとられて操縦がおろそかになり、誤って地上に墜落させた。この事故原因が明らかにされた後、油圧システムとPFCSの改良が施された<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/>。 [[2002年]]5月に飛行停止は解除された。 === 配備後の事故 === 量産決定後の[[2006年]]-[[2011年]]の間に58件の事故が起こっている<ref>[http://www.asahi.com/politics/update/0720/TKY201207190736.html オスプレイ事故、5年で58件 米軍資料で判明]</ref>。 ただし、この58件という数字は[[アメリカ空軍|空軍]]仕様のCV-22と[[アメリカ海兵隊|海兵隊]]仕様のMV-22の事故件数を合わせた数字であり、クラスA(重大事故)は計4件、クラスB(中規模事故)は計12件に留まっている。 なお、クラスC(小規模事故)は、「[[整備士]]が整備中に作業台から転落して負傷」といった、V-22の性能とは直接関係のない事故が多数含まれている<ref>「J Wings (ジェイウイング) 2012年10月号」 イカロス出版</ref>。 ; 5回目の事故 [[2009年]][[5月27日]]、第204海兵中型[[ティルトローター]]訓練飛行隊所属のMV-22が、[[アメリカ合衆国|米国]][[ノースカロライナ州]]で低空飛行訓練中、燃料切れで国立保護地区に緊急着陸し、その給油中に[[エンジン]]の排気熱で草地が燃えだし、機体の外壁を損傷した。 同日発表された海兵隊の声明によると、火事は直ちに鎮火されたが、機体の外壁に高熱による損傷が残された。声明では損傷の度合いは明らかにされなかったが、同機は翌28日の昼には所属の[[ニューリバー]]基地へと帰還した>(→[[V-22 (航空機)#エンジン熱に対する懸念|詳細]])。 ; 6回目の事故 [[2010年]][[4月8日]]に空軍特殊作戦軍所属のCV-22が、[[アフガニスタン]]南部で夜間に着陸に失敗し横転した。この機体は、2009年に初期作戦能力を取得した後に2回目のローテーションとして2010年にアフガニスタンに送られた内の1機であり、CV-22としては通算12号機にあたる。搭乗していた全20名のうち乗員2名と[[アメリカ陸軍|陸軍]]レンジャーの[[兵士]]1名、民間人1名の計4名が死亡し、他の搭乗者も負傷した。 事故が起きたのは、[[暗視装置|暗視用ゴーグル]]を使った夜間の砂漠への着陸の最中だったため、ダウンウォッシュ(垂直揚力による下降気流)によって巻き上げられた砂塵で視界が遮られる「ブラウンアウト」が発生し、パイロットが[[空間識失調]]を起こしたのではないかという推測がある<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?">「オスプレイは危険な航空機なのか?」『[[航空ファン (雑誌)|航空ファン]]』2010年12月号、P.50-P.68</ref>。 ; 7回目の事故 [[2012年]][[4月11日]]に海兵隊のMV-22、1機が[[モロッコ]]の南方沖海上で[[強襲揚陸艦]]「[[イオー・ジマ (LHD-7)|イオー・ジマ]]」での訓練中、離艦後に墜落した。全搭乗員4名中、2名死亡、2名重症となった。[[3月29日]]にノースカロライナ州から派遣されて来た、第24海兵遠征隊(24th. MEU)揮下の第261海兵中型ティルトローター飛行隊(VMM-261)に所属していた当該機は、モロッコの演習地に海兵隊員を降ろした後の、現地時間4時頃に事故を起こした<ref>[http://marinecorpstimes.com/news/2012/04/marine-morocco-2-marines-killed-osprey-crash-041112w/ Official: Osprey crashed after Marines unloaded] - Marine Corps Times(2012年4月12日付、2012年4月15日閲覧)</ref><ref>[http://www.marines.mil/unit/hqmc/Pages/Ospreycrashesduringmilitaryexercise.aspx Osprey crashes during military exercise] - U.S. Marine Corps(2012年4月15日閲覧)</ref>。 ; 8回目の事故 [[2012年]][[6月13日]]に空軍のCV-22が、[[フロリダ州]]南部で訓練中に墜落事故を起こし、乗員5人が負傷した<ref>[http://sankei.jp.msn.com/world/news/120614/amr12061414390007-n1.htm オスプレイ墜落、5人負傷 米フロリダ州で訓練中]</ref>。 == 操縦系統 == 飛行操縦システムは、自動飛行操縦システム(AFCS)を含む3重のデジタル式[[フライ・バイ・ワイヤ]]によって構成されており、機械的なバックアップ・システムは持っていない。AFCSは、ピッチ安定、ロール安定、ヨー安定、機首方位維持、自動旋回調整、昇降速度補正といった機能を有している。 主にピッチとロールの操作を行うサイクリック操縦桿は両足中間にあって右手で操作する。ヨー操作は足先左右のラダーペダルで行う。[[エンジン]]出力調整は出力制御レバー(TCL)で行う。通常の[[ヘリコプター]]にあるコレクティブピッチレバー(を握って捻る)と異なるのは、相当するTCLが固定翼航空機のスロットルレバーと同様に前方に倒すことでエンジン出力が上昇する点である。「ヘリコプターモード」と「固定翼航空機モード」を行き来するためのプロップローターとエンジンの角度調整は、TCLのグリップ内側の回転式ノブ「ナセル制御スイッチ」で制御する<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/>。 操縦翼面は、ピッチ可変式プロップ・ローターとフラッペロン、エレベータ、ラダーが存在する。フラッペロンはロール操縦時には[[エルロン]]として機能し、揚力が必要な場合には[[高揚力装置]]のフラップとして機能する。エレベータとラダーは通常の固定翼機と同じ機能を果たす。<!--固定翼機に比べてラダーが幾分小さいが、低速でのヨー運動はプロップ・ローターの差動で行える為だろう。--> === 操縦操作 === ; 離陸 : V-22の離陸時には、[[エンジン]]とローターを垂直よりも少し前方の75度や60度に傾けて回転翼と固定翼の両方の揚力を得て上昇する短距離離着陸([[航空機の離着陸方法#短距離離着陸機|STOL]])を採用することが多い。V-22は回転翼が大きいので、完全な「航空機モード」ではローターが地上に接するため、通常の固定翼航空機のように地上滑走によって固定翼面だけで揚力を得る離陸は行えない。また、積載量が少なく滑走距離が短い条件では、エンジンとローターを上向きにする「[[ヘリコプター]]・モード」によって垂直離着陸を行うことも可能である<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/>。 ; 巡航 ;; ヘリコプターモード :: ヘリコプターモードによる飛行制御は、両足中間のサイクリック操縦桿と座席左側の出力制御レバー(TCL)、足先のラダーペダルによって行う。サイクリック操縦桿を左右方向へ倒すことで、2つのプロップ・ローターでコレクティブ・ピッチに差を作ることで左右の揚力差が生じ、また、同時にラテラル・サイクリックによる操作でプロップ・ローターの回転面が傾くことも加わって、ロール操作が行える。サイクリック操縦桿を前後方向へ倒せば、プロップ・ローターが前後に傾きピッチ操作が行える。ラダーペダルの片側を踏み込めば、2つのプロップ・ローターが互いに前方と後方に傾くことで機首の向きが変えられ、ヨー操作が行える<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/>。 ;; 固定翼航空機モード :: 固定翼航空機モードでは、サイクリック操縦桿は操縦桿に、TCLがスロットルレバーに相当し、ラダーペダルはそのままラダーペダルとして機能する。サイクリック操縦桿を左右方向へ倒すことで、左右互い違いに動く主翼後縁のフラッペロンが上下運動し、ロール操作が行える。サイクリック操縦桿を前後方向へ倒すことで、水平安定板後縁の[[エレベーター]]が上下運動し、ピッチ操作が行える。ラダーペダルの片側を踏み込めば、垂直安定板後縁のラダー2枚が連動して動くことでヨー操作が行える<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/>。 ; 着陸 : 着陸時も離陸時と同じく「ヘリコプター・モード」と「航空機モード」の2つの飛行モードがあるが、ランディングゾーンが十分に得られれば、自らが作る下降気流(ボルテックスリング)によって失速を招く危険を避けられる航空機モードによる短距離進入降下を用いた着陸を行うことが基本となる。ランディングゾーンが狭い場合や重量が軽ければヘリコプターと同様にほぼ垂直に降下して着陸する<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/>。 ; 予防着陸 : ヘリコプターモードでの緊急時の着陸ではオートローテーションを行えるという情報がある<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/>一方で、{{要検証範囲|ヘリコプターモードでは110[[ノット]]毎時(約200km/h)以上の速度がないと[[ヘリコプター#オートローテーション|オートローテーション]]が行えないという情報がある|date=2012年7月}}。航空機モードでは飛行中に両エンジンが停止した場合にヘリコプターモードに切り替えることはできず、着陸には固定翼のみを使用する<ref name="ryukyushimpo20120621">松堂秀樹 (2012年1月21日). “[http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-186500-storytopic-53.html オスプレイ緊急着陸 固定翼のみ 米軍操縦士が説明]”. 琉球新報 2012年6月21日閲覧。</ref>。回転翼は緊急着陸などで地面に接触した場合には、機体から外れるようになっている<ref name="ryukyushimpo20120621"/>。但し、片側のエンジンが作動している場合は、そのまま飛行可能であり、通常着陸およびヘリコプター・モードへの切り替えが可能である<ref>[http://www2g.biglobe.ne.jp/aviation/v220903.html Aviation Now/航空の現代]</ref>。 == 装備等 == === アビオニクス === [[ファイル:V-22 Osprey instrument panels.png|thumb|250px|操縦席の計器およびフライトコントロール(操縦装置類)配置図]] 操縦席の計器類は各正面に15.2x15.2cmのカラー液晶による多機能表示装置(MFD)が左右に並んで2枚あり、中央パネルには正面左にMFDより小型のシステム表示用単色液晶画面が、正面右に高度計や対気速度計といった通常の個別計器が配置されている。中央パネルの下部3分の2以上は15.2x20.3cmの横長単色液晶によるEICAS/CDU表示画面1つと多数の操作キーが並んでいる<ref group="注釈">EICAS/CDU画面とその操作パネルは、右側席となる機長が左手で操作する出力制御レバー(TCL)のために中央より左側に寄っている</ref>。各2面のMFDには、機体姿勢や飛行諸元といった一次飛行表示や、航法情報、[[センサー]]画像情報、搭載システム情報が自由に表示できる。 航法装置としては、軽量慣性航法装置(LWINS)、AN/ARN-147全方位無線標識/計器着陸装置(VOR/ILS)、マーカービーコン装置、OA-8697/ARC VHF/UHF自動方位測定装置(ADF)、VHF FMホーミングモジュール、AN/APN-194(V)波高度計、AN/APN-153(V)戦術航法装置(TACAN)、小型航空機搭載全地球測位システム(MAGR)が備わっている。 LWINSは3重の冗長性を備え、加速度、速度、位置、高度、磁方位、真方位についての情報を得る。 各軍共通の装備として、下方全方位へ指向できる[[赤外線センサ]]としてAN/AAQ-27A(mid-wavelength infrared(MWIR)imaging system)<ref>[http://www.raytheon.com/capabilities/products/aaq27/ Raytheon Company: AN/AAQ-27A MWIR Staring Sensor]</ref>を備える。このMWIRは機首下面に搭載される。 [[アメリカ海軍|米海軍]]型と[[アメリカ空軍|米空軍]]型は地形追随および地形回避機能を持つAN/APQ-174[[レーダー]]を備える。米空軍では低高度での地形追随機能を高めたAN/APQ-186レーダーの搭載も進めている。レーダーは機首部左に搭載される<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/>。 {{-}} === 自衛装備 === [[ファイル:V-22 M240 machine gun.jpg|thumb|right|250px|後部ランプに取り付けられた[[M240機関銃]]]] 自衛装備として以下のものを備える。 ; 全軍共通装備 * AN/AAR-47:[[ミサイル警報装置]] * AN/APR-39A:[[レーダー警報受信機|レーダー警戒受信機]] * [[赤外線]]警報装置 ; [[アメリカ空軍|米空軍]]型 * AN/ALE-47:[[チャフ]]/[[フレア (兵器)|フレア]]投射装置(CMDS、対抗手段散布装置) * AN/ALQ211:統合型無線周波数対抗手段装置(SIRFC)<ref group="注釈">統合型無線周波数対抗手段装置(SIRFC)は、レーダー警戒受信機、電子支援手段レーダー位置測定、および妨害装置から構成されている</ref> * AN/AVR-2A:レーザー探知装置<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/> === 増槽・受油・給油装備 === [[ファイル:Defense.gov News Photo 120104-F-NI784-981 - A 71st Special Operations Squadron CV-22 Osprey receives fuel from a 522nd Special Operation Squadron MC-130J Combat Shadow II over New Mexico on.jpg|thumb|right|250px|空中給油の様子]] ; 増槽 : 任務補助タンク(MAT)を[[キャビン]]内に搭載すれば、燃料を増やし航続距離の延伸ができる。1個で1,628リットルの燃料を収めるMATは、[[キャビン]]内に最大3個まで搭載でき、搭載燃料の最大容量は11,397リットルとなる。 ; 受油装備 : 機首部右側に受油用プローブを装備しており、[[空中給油機]]から空中で燃料を受け取ることができる。 ; 給油装備 : 既に開発済みの給油装備に「迅速地上再給油キット(RGR)がある。これは、燃料供給ポンプ、ホース、コネクター、再給油ノズル3個から構成され、地上に駐機した状態で機内のMATから、地上の他の[[航空機]]や地上の車両へ燃料を供給するものである。 : 計画中の装備であるが、MATをキャビン内の前後に2個だけ搭載し、中央にリール式のホース&ドローグ・ユニットを備えることで、機体中央底部からこのホースを空中で垂れ下げ、他機へ[[空中給油]]する空中給油キット開発計画がある。これが完成すればV-22は空中給油機として利用できる。回転翼機への空中給油なら120ノットほどで飛行し、固定翼機なら最大250ノットで飛行しながら給油を可能とするものである<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/>。一例を挙げると、[[近接航空支援]]機に対しては200nm進出して1時間在空し、10,000ポンド(約4,536kg)ほどの燃料を他機に空中給油可能となる<ref>[http://www.nps.edu/Academics/Institutes/Meyer/docs/V22%20Easterly%20presentation%20Oct%2014%202004.pdf "Navy V-22 Concept of Employment" US Naval War College]</ref>。 === 特殊な装備 === ; 救助用ホイスト : 捜索・救難ミッションや[[特殊作戦]]での[[特殊部隊|隊員]]の潜入/回収にも使用される救助用ホイストを、[[キャビン]]の後部隔壁直前の天井部に備えることができる。76.2mの長さのワイヤーで最大272kgまで吊り下げられ、停止から最大1.14m/secでの上下無段階の速度制御が行える。 ; IDWS : [[アメリカ海兵隊|米海兵隊]]向けの特殊装備としてIDWS(暫定防御兵器システム)がある。IDWSは、英BAEシステムズ社製の電子/[[赤外線センサ]]・[[ターレット]]を備えており、機内搭載も可能な[[M134 (機関銃)|M134 7.62mmミニガン・ターレット]]と連動させて、機内の液晶ディスプレイと[[コントローラ]]によって使用する。VMM-365部隊に最初に装備されて、[[アフガニスタン]]での試験運用が行われると考えられている<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/>。 == 搭載 == === 搭載重量 === * 最大離陸重量 ** 垂直離陸時:23,859kg ** 短距離離陸時:25,855kg ** 自己展開時:27,442kg<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/> === 機内配置 === [[ファイル:USMC-090413-M-1228M-002.jpg|thumb|right|250px|機内の様子]] [[ファイル:MV-22 conducts external lift from USNS Sacagawea.JPG|thumb|right|250px|[[ハンヴィー]]を輸送する様子]] 降着装置や燃料タンクが機体底部のスポンソンに、主翼構造全体が機体の最上部に位置しており、機内は最前部の操縦室に続いて左右に分かれた電子装置収容区画と通路があり、その後ろに貨物室/客室となる[[キャビン]]がある。乗降はキャビン右側前方の乗降口と最後部の貨物扉から行える。機内は非与圧であるが、[[規制が議論されている兵器|NBC]]戦環境下での生残性のために操縦室は6.2kPa、キャビンは4.8kPaの陽圧を掛けることができる。 ; 操縦室 : 機体先端の操縦室に左右2席ある操縦席は、通常は[[ヘリコプター]]と同様に右側が[[機長]]席、左側が[[副操縦士]]席であり、その後方中央に予備のジャンプシートが1席ある。操縦席は方向が変化する荷重に対して14.5G、横方向だけなら20Gまでの衝撃荷重に耐えられ、上下方向に40.6cmの緩衝ストロークを持っている。 ; キャビン : キャビン内は横断面で見れば正方形に近い矩形断面であり、大きな凹凸の無い長い機内搭載空間が得られる。このキャビンを[[兵士|兵員]][[輸送]]仕様にすれば、左右の壁面に背を付ける向きで座面跳ね上げ式のトループシートを24席と右側最前方にクルーチーフ用の1席の計25席を配置することができる。後部の貨物扉は飛行速度240ノットまで空中で開閉できるので、[[エアボーン|空挺隊員]]の降下や貨物の[[空中投下]]が行える。非常脱出口がキャビン後部天井に1つある<!--底部にあるかは不明。-->。傷病兵輸送仕様では、縦3床x4箇所で12床にする組合せや、縦3床x3箇所での9床に加えて看護員や軽症者などのための5名分のトループシートを配置することもできる。 : キャビン最後部の下開き式ランプ兼用貨物扉は尾部側半分が天井方向へ、前方側半分が床方向へ開き、テイルブームが高い位置にあるために水平に大きな開口部が得られ、長尺物の搭載が容易である<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/>。 : [[アメリカ海兵隊]]では大型の[[CH-53E|CH-53E スーパースタリオン]]と小型の[[UH-1Y ヴェノム]]の中間サイズのヘリとして採用されている。 : [[日本]]の[[陸上自衛隊]]が採用している機種と比較すると[[UH-60J (航空機)|UH-60J]]よりは大きいが、[[CH-47 (航空機)#採用国|CH-47]]よりは小さい。具体的には、キャビン寸法では長さ、幅、高さ、のいずれにおいてもCH-47に劣り、キャビン容積が少ないために、軽くても嵩張る貨物の積載では相対的に不利で、搭乗可能な人員も少ない。 === 機内搭載 === [[ファイル:V-22_Osprey_Seat_arrangement.PNG|200px|right|キャビン内座席配置図]] * 機内最大ペイロード:9,072kg<ref group="注釈">キャビン床面は1,464kg/m<sup>2</sup>の積載荷重に耐えられる</ref> * [[キャビン]] ** キャビン長:7.37m ** キャビン最大幅:1.80m ** キャビン最大高:1.83m ** 有効面積 ** 有効総容積:24.3m<sup>3</sup> * 貨物 ** 貨物最大幅:1.72m ** 貨物最大高:1.68m<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/> {{-}} === 機外搭載 === 胴体下面の前後に計2個のカーゴフックを備え、機内に搭載できない貨物類を吊り下げて運搬することができる。 * カーゴフック容量:4,536kg×2(ただし、2つのフックを合わせた機外吊り下げ最大容量は6,804kgである)<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/> == 設計 == === 飛行の特徴 === [[ファイル:Osprey at Pensacola.jpg|thumb|250px|着陸したオスプレイ。エンジンが上に向けられている]] V-22は、固定翼面積が小さく、固定翼から発生する揚力だけでは上昇・前進ができず、回転翼から発生する揚力のベクトル軸の向きを必要に応じて調整し運用することになる。V-22は、その要求通り[[ヘリコプター]]の利点である垂直離着陸と固定翼機の利点である長い航続距離や速さを持ち合わせている。V-22は主翼の両端に大型の回転翼を装着した[[ターボシャフトエンジン]]を装備し、この[[エンジン]]の角度を垂直にかえることによって垂直離着陸を可能としている。エンジンは垂直より少し後方まで向けることが可能で、低速ながら後退飛行もできる。 また、エンジンを前方斜めに傾けることによって短距離離陸([[航空機の離着陸方法#短距離離着陸機|STOL]])を行うことも可能である。ただし、V-22の回転翼は大型のため、完全に前方に向けてしまうと地面に擦ってしまう。巡航時にはエンジンを完全に水平にすることによって通常の[[飛行機]]と同じように飛ぶことが可能である。ただし<!-- 、上記の理由により -->回転翼は幾分斜め上に向けて飛行する場合が多い。この場合、回転翼は広い面積を有し十分な揚力を得られるので、水平飛行時は通常の固定翼機に比べゆっくりな回転を示している。 なお、2つの回転翼の配置の特性から、垂直離着陸時に片方の回転翼が停止した際の墜落を防ぐために、左右の回転翼駆動軸間を連結シャフトでつなぐことによって、片方のエンジンが止まった場合でも、稼動している側のエンジンによって2つの回転翼を回すことが可能となっている。 === 性能 === [[ファイル:V-22 Osprey v.s. Aircraft, Helicopter J.PNG|thumb|250px|V-22と[[C-130 (航空機)|C-130]]/[[UH-60 ブラックホーク|UH-60シリーズ]]の比較]] [[ティルトローター]]機であるV-22の最高速度は300[[ノット|kt]](約555km/h)を超える。これは、現在[[アメリカ軍|米軍]]が採用している同規模の[[ヘリコプター]][[CH-53E (航空機)|CH-53E]](170kt(約315km/h)自重15t)と比べて実に130kt(約240km/h)ほど高速である。速度に特化した高速ヘリコプター(最大速度200kt(約370km/h)程度)と比べても1.5倍の速度差であり、[[シコルスキー・エアクラフト|シコルスキー]]社が開発している高速ヘリコプターの実験機[[シコルスキー X2]](225kt(約418km/h)程度)よりも速い。 フェリー時(貨物積載無し)の航続距離は1,940nm(3,593km)あり、[[空中給油]]などを併用し、さらに延長できる。これはCH-53Eの倍近い距離となっている。 垂直離着陸をした場合の飛行と短距離離着陸をした場合の飛行とでは航続距離が異なり、垂直離着陸をした場合では航続距離は短くなる<ref>イカロス出版:V-22オスプレイ</ref>。 固定翼を併用するために、回転翼だけより[[エンジン]]の単位出力当たり大きな[[揚力]]を得られる。また、[[回転翼機]]よりも上昇限度が高い。また、[[アメリカ海兵隊|海兵隊]]が使用する[[強襲揚陸艦]]などで使用できるよう、ローターと主翼は折りたたむことが可能となっている。[[サン・アントニオ級ドック型輸送揚陸艦]]ではヘリコプター甲板に4機・格納庫に1機の積載とヘリコプター甲板から同時に2機の発着が可能とされている。 [[2007年]]9月に[[イラク]]配備のための輸送では、[[ワスプ級強襲揚陸艦]]「[[ワスプ (強襲揚陸艦)|ワスプ]]」に10機が積載された。 == 調達 == 国防総省では458機のV-22を調達することを計画している。内訳は[[アメリカ海兵隊|海兵隊]]用の[[輸送機]]MV-22が360機、[[アメリカ特殊作戦軍]]向けの空中突撃用機CV-22が50機、[[アメリカ海軍|海軍]]向けのHV-22が48機である。特殊作戦軍の調達については[[アメリカ空軍|空軍]]からも予算が支出される<ref name="fas"/>。 [[2000年]]の開発段階での事故以降は大きな問題も発生せず、[[2005年]]に運用評価を完了した。2005年[[9月19日]]にCV-22量産1号機が空軍に引き渡された。2005年[[10月28日]]に国防調達会議は全規模量産(FRP)の開始を承認した。[[2007年]]12月から[[イラク]]西部の戦闘作戦に初めて参加し、初の[[ヘリボーン]]作戦は、[[2008年]][[3月18日]]にMV-263所属の2機のMV-22Bがイラクにおいて行った。 FY2010までに216機が調達されている(内訳はMV-22が185機、CV-22が31機)2008年[[3月28日]]に結ばれた契約ではFY2008からFY2012までに167機を104億ドルで調達することが取り決められた<ref name="fas"/>。 [[アメリカ陸軍|米陸軍]]は、[[UH-60 ブラックホーク|UH-60]]と[[CH-47 (航空機)|CH-47]]で十分任務を果たせるとしてV-22を採用していない<ref>徹底検証!V-22オスプレイ(ソフトバンククリエイティブ)</ref>。 == 配備 == 量産された機体はすでに[[アメリカ合衆国|米国]]の[[アメリカ海兵隊|海兵隊]]から順番に[[アメリカ海軍|海軍]]や[[アメリカ空軍|空軍]]へも配備が始まっており、以下に[[2012年]]時点の配備状況と配備予定を示す。 === 米海兵隊 === [[ファイル:HMX-1 MV-22B.JPG|thumb|250px|HMX-1に配備されている政府要人輸送仕様のオスプレイ]] * MAG-26:[[ノースカロライナ州]]、ニューリバー ** 7個海兵航空群<ref group="注釈">ノースカロライナ州、ニューリバーの7個海兵航空群とは以下の海兵航空群である。<BR>VMMT-204<BR>VMM-263 "Thunder Chickens"<BR>VMM-162 "Golden Eagles"<BR>VMM-266 "Fighting Griffins"<BR>VMM-261 "Bulls"<BR>VMM-365 "Blue Knights"(但し[[2010年]]第2四半期より転換)<BR>VMM-264 "Black Knights"(但し2010年第4四半期より転換)</ref> * MAG-16:[[カリフォルニア州]]、ミラマー ** 9個海兵航空群<ref group="注釈">カリフォルニア州、ミラマーの9個海兵航空群とは以下の海兵航空群である。<BR>VMMT-161(但し2010年第1四半期より[[2011年]]第2四半期までに転換)<BR>VMM-166(但し2010年第3四半期より2011年第4四半期までに転換)<BR>VMM-561(但し2011年第1四半期より[[2012年]]第2四半期までに転換、新編)<BR>VMM-165(但し2011年第3四半期より2012年第4四半期までに転換)<BR>VMM-562(但し2012年第1四半期より2013年第2四半期までに転換、新編)<BR>VMM-163(但し2012年第3四半期より[[2013年]]第4四半期までに転換)<BR>VMM-265(但し2013年第1四半期より[[2014年]]第2四半期までに転換)<BR>VMM-262(但し2014年第1四半期より[[2015年]]第2四半期までに転換)<BR>VMMT-164(但し2014年第3四半期より2015年第4四半期までに転換)</ref> * MAG-36:[[沖縄県|沖縄]]、[[普天間]] ** 2個海兵航空群<ref group="注釈">日本の沖縄、普天間の2個海兵航空群とは以下の海兵航空群である。<BR>VMMT-561(但し2013年第1四半期にMAG-16から移動)<BR>VMM-562(但し2014年第1四半期にMAG-16から移動)</ref> * MAG-39:カリフォルニア州、キャンプ・ペンドルトン ** 3個海兵航空群<ref group="注釈">カリフォルニア州、キャンプ・ペンドルトンの3個海兵航空群とは以下の海兵航空群である。<BR>VMMT-164(MAG-16から移動)<BR>VMM-364(但し2015年第1四半期より2016年第2四半期までに転換)<BR>VMM-268(但し2015年第2四半期より2016年第4四半期までに転換)</ref> * MAG-24:[[ハワイ州]]、[[カネオヘ]] ** 2個海兵航空群<ref group="注釈">ハワイ州、カネオヘの2個海兵航空群とは以下の海兵航空群である。<BR>VMMT-166(但し2014年第4四半期にMAG-16から移動)<BR>VMM-163(但し2015年第1四半期にMAG-16から移動)</ref> * [[グアム]]準州、[[アンダーセン空軍基地]] ** 1個海兵航空群<ref group="注釈">グアムのアンダーセン空軍基地の1個海兵航空群とは以下の海兵航空群である。<BR>VMMT-363(但し2016年第4四半期より転換予定)</ref> * 予備役 ** 4個海兵航空群<ref group="注釈">予備役の4個海兵航空群の内の2つは以下の海兵航空群であり、他の2個海兵航空群は未定である。<BR>VMM-764(但し2013年第3四半期より2014年第4四半期までに転換)<BR>VMM-764(但し2015年第3四半期より2016年第4四半期までに転換)</ref><ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/> === 米海軍 === [[アメリカ海軍|米海軍]]も配備を受けているが、48機が装備される予定という以上の情報は不明である。 === 米空軍 === * AETC(航空教育訓練コマンド):[[ニューメキシコ州]]、カートランド空軍基地 ** 58SOW/71SOS "Strike Swifty" * AFSOC: ** 1SOW/8SOS "Blackbirds"[[フロリダ州]]、ハールバートフィルド ** 27SOW/20SOS "Green Hornets"[[ニューメキシコ州]]、キャノン空軍基地 <ref name=2012_Aerospace>"World Military Aircraft Inventory". ''2012 Aerospace''. Aviation Week and Space Technology, January 2012.</ref> === 日本国内への配備計画 === [[在日米軍]]の[[在日米軍再編|再編]]で[[沖縄県]]の[[普天間飛行場]]の移設に伴う代替施設([[名護市]][[辺野古]])への配備が計画されていることが、[[アメリカ軍|米軍]]作成資料から明らかになっているが、[[日本国政府]]は承知していないとしていた。しかし、[[2008年]][[4月22日]]、[[外務大臣 (日本)|外務大臣]](当時)の[[高村正彦]]は、[[参議院]]外交防衛委員会で[[山内徳信]]議員の質問に対して「配備の可能性がある」との認識を日本政府として初めて示した<ref>琉球新報 2008年4月23日「[http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-131398-storytopic-3.html オスプレイ配備 外相が可能性言及]」</ref>。 その後、[[鳩山由紀夫内閣]]下で[[普天間基地移設問題]]が混乱し、[[2014年]]までの普天間飛行場移設が困難となったため、[[2011年]][[6月6日]]、米国防総省は[[2012年]]後半に、MV-22を沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場に配備すると正式に発表した。それを受けて2011年[[6月13日]]、[[北澤俊美]]防衛大臣は、沖縄県庁で[[仲井真弘多]]知事と会談し、米軍普天間飛行場へのMV-22配備を説明した。2012年[[7月23日]]にはMV-22が[[岩国飛行場]]に搬入され、[[9月21日]]、日本国内初の試験飛行が[[山口県]]沖や[[福岡県]]沖で行われた<ref>[http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120921/plc12092120150031-n1.htm 防衛相の沖縄訪問は延期 オスプレイが国内初飛行]MS産経ニュース2012.9.21</ref>。[[10月1日]]に、6機、2日には3機が普天間飛行場に移され、4日午前に訓練飛行が行われた。これに対し[[仲井真弘多]]沖縄県知事は、「これだけ県民が反対しているものを使い出すのは、非常にむちゃな話だ。」と批判した<ref>[http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201210040134.html オスプレイ、初の訓練飛行 普天間で運用開始]</ref>。 === 同盟国への導入計画 === {{UAE}} :遭難救助機として採用することに強い意向を示している<ref>[http://www.arabianbusiness.com/us-gov-t-eyes-uae-for-v-22-osprey-deal-447431.html/ "US gov't eyes UAE for V-22 Osprey deal"]</ref>。 {{JPN}} :[[防衛省]]は、[[2013年]]度予算案にオスプレイ調査費を計上し、災害救援や[[輸送]]など[[自衛隊]]の活動目的に照らすとともに、[[離島]]対処に対する運用を研究することとなった<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS3002D_Q2A231C1PE8000/ オスプレイ調査費を予算案に計上へ 防衛省、導入の可否検討(日本経済新聞2012年12月30日)]</ref>。[[日本]]国内での取り扱いは[[三井物産]]エアロスペース株式会社が担当している<ref>[http://aerospace.mitsui.co.jp/products/aircraft/index.html 三井物産エアロスペース株式会社 / 取扱商品 / 防衛航空機]</ref>。早ければ[[2015年]](平成27年)に導入する可能性がある<ref>[http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130821/plc13082100480000-n1.htm “オスプレイ、自衛隊が平成27年度に導入へ 概算要求で調査費計上”]. 産経新聞. (2013年8月21日) 2013年8月21日閲覧。</ref>。日本の導入価格は[[2012年]]12月時点で一機当たり約100億円と見られている<ref>[http://www.asahi.com/politics/intro/TKY201212300266.html?id1=2&id2=cabcbcdb “防衛省、オスプレイ導入検討 13年度予算に調査費要求”]. 朝日新聞. (2012年12月30日) 2012年12月30日閲覧。</ref>。 {{ISR}} :現在導入が決定している[[CH-53K (航空機)|CH-53K]]と共に[[特殊作戦]]、および遭難救助能力強化のため、V-22数機を導入することに強い関心を示している<ref>[http://www.flightglobal.com/news/articles/israeli-air-force-ups-pressure-for-v-22-buy-360269/ "Israeli air force ups pressure for V-22 buy"]</ref><ref>[http://www.jpost.com/Defense/Article.aspx?id=223991/ "IAF to review US Osprey for rescues and covert operations"]</ref>。 {{CAN}} :遭難救助機に採用するか否かのトライアルのため、[[ボーイング・ヘリコプターズ|ボーイング]]社から2機を供与されている<ref>[http://blogs.ottawacitizen.com/2012/06/07/photos-a-canadian-v-22-osprey-inside-and-outside-the-aircraft-being-pitched-for-fwsar/ "Pugliese, David. "A Canadian V-22 Osprey – Inside and Outside the Aircraft Being Pitched for FWSAR."]</ref>。 {{IND}} :[[インド海軍|海軍]]が現在建造中の[[航空母艦|空母]]「[[ヴィクラント (空母・2代)|ヴィクラント]]」での運用を想定して、ボーイング社とアメリカ海兵隊主催の実機を用いた説明会に参加した。現在運用中の[[Ka-31 (航空機)|Ka-31]][[早期警戒機#早期警戒ヘリコプター|早期警戒ヘリコプター]]の後継機として取得を検討している<ref>http://www.stratpost.com/bell-boeing-to-brief-india-on-v-22-osprey / "Bell Boeing to brief India on V-22 Osprey"]</ref>。 == 派生型 == ; MV-22B : [[アメリカ海兵隊]]向けの[[輸送]]型。[[V-107|CH-46]]や[[CH-53 (航空機)|CH-53]]の後継とされ、揚陸強襲、地上作戦活動の維持、自軍の自己展開に用いられる。360機が装備される予定<ref group="注釈">米空軍へ3機の海兵隊型MV-22型が改造後に導入される</ref> ; HV-22B : [[アメリカ海軍]]向けの[[捜索救難#戦闘における捜索救難|戦闘捜索救難]]型([[救難機]])であり、戦闘捜索救難、艦隊[[兵站]]支援、[[特殊作戦]]に用いられる。48機が装備される予定 ; CV-22B : [[アメリカ空軍]]向けの特殊作戦型。[[MH-53 (航空機)|MH-53J]]の後継とされ、長距離特殊戦活動、不測事態作戦、脱出および海洋特殊作戦に用いられる。53機が装備される予定<ref group="注釈">米空軍の購入計画は以下のとおりとなっている。+で示したのはGWOT(世界規模での対テロ戦争)の追加予算で加えられた分である<BR>2002年度発注-2005年度納入分2機<BR>2004年度発注-2006年度納入分2機<BR>2005年度発注-2007年度納入分3機<BR>2006年度発注-2008年度納入分5機<BR>2007年度発注-2009年度納入分2機+1機<BR>2008年度発注-2010/2012年度納入分5機<BR>2009年度発注-2011-2012年度納入分6機<BR>2010年度発注-2012-2013年度納入分5機<BR>2011年度発注-2013年度納入分5機<BR>2012年度発注-2014年度納入分5機<BR>2013年度発注-2015年度納入分4機<BR>2014年度発注-2016年度納入分3機</ref><ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/> ; EV-22 : [[イギリス海軍]]が提案・研究している[[早期警戒機]]<ref>[http://navy-matters.beedall.com/masc.htm / "Maritime Airborne Surveillance and Control (MASC) (formerly the Future Organic Airborne Early Warning Aircraft (FOAEW) programme)"]</ref>。現在、[[インド海軍]]が導入を検討している<ref>[http://www.stratpost.com/bell-boeing-to-brief-india-on-v-22-osprey / "Bell Boeing to brief India on V-22 Osprey"]</ref> == 仕様 == [[ファイル:MV-22 Osprey Line Drawing.svg|thumb|right|400px|MV-22 三面図<br/>右がヘリコプターモード(垂直離着陸時)、左が固定翼航空機モード(高速巡航時)]] * 全長:17.47m([[ピトー管]]含まず) * 全幅:25.54m(ローター含む) * 全高:6.63m([[航空機の離着陸方法#垂直離着陸機|VTOL]]時) * ローター直径:11.58m * 航続距離: ** (強襲揚陸時):515nm(953km) ** ([[ペイロード]]4,536kg、垂直離陸):350nm(648km)以上 ** (ペイロード2,721kg、垂直離陸):700nm(1,295km)以上 ** (ペイロード4,536kg、短距離離陸):950nm(1,758km)以上 * フェリー距離: 補助燃料タンク使用時 1,940nm(3,593km)<!--2,100nmという記述もある。航空ファン2010年12月号--> * 短距離離陸滑走距離:152m以下<ref group="注釈">短距離離陸滑走距離は、短距離離陸時最大離陸重量でもエンジン角度を75度にして91m以下で離陸が可能であり、60度にすると183mとなる</ref> * 実用上昇限度:26,000ft(7,925m) * 上昇率:2,320ft/min(11.8m/s) * ホバリング限界高度 ** 地面効果内:3,139m ** 地面効果外:610m以上(22,680kg時)、1,829m(20,866kg時)、4,267m(15,422kg時、95%出力) * 空虚重量:15.032t<ref group="注釈">空虚重量は15,177kgという情報もある。航空ファン2010年12月号</ref> * 円盤荷重:20.9lb/ft(102.23kg/m<sup>2</sup>)(自重247,500lb時) * 飛行荷重制限:+4G/-1G<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/> * 最大離陸重量 ** 垂直離陸時:23.981t ** 短距離離陸時:27.442t * エンジン:[[ロールス・ロイス plc|ロールス・ロイスアリソン社]]製[[ロールス・ロイス AE 1107C-リバティー|T406(ロールス・ロイス社内名称 AE 1107C-リバティー)]]×2基(最大定格出力:4,586kW(6,150shp)、緊急時最大出力:5,093kW) * 最高速度 ** 通常時:305[[ノット|kt]](565km/h) ** ヘリモード時:{{要出典範囲|100kt(185km/h)|date=2012年7月}} * 失速速度:110[[ノット|kt]](204km/h)(固定翼モード)<ref name=v22fly>McKinney, Mike. [http://verticalmag.com/news/articles/20112-flying-the-v-22.html "Flying the V-22"] ''[[Vertical (Magazine)]]'', 28 March 2012. Retrieved: 13 July 2012.</ref><!-- 英語版より --> * 離着陸距離<ref>[http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-30208-storytopic-1.html 琉球新報2007/01/04 - オスプレイ、エンジン停止訓練想定 米軍内部文書で判明]{{リンク切れ|date=2012年7月}}</ref> ** 貨物を載せず24人が乗り組んだ場合は[[ヘリコプター]]のように垂直離着陸が可能 ** 最大積載量を積んだ場合は垂直離着陸できない。離着陸には約487m(1,600フィート)が必要 ** 上空で[[エンジン]]を停止させて着陸する『オートローテーション』飛行訓練や単発エンジン着陸訓練、編隊離着陸などの習熟訓練には、最短で約792m(2,600フィート)、最大で約1,575m(5,170フィート)が必要<ref name="オスプレイは危険な航空機なのか?"/>。 == 組立て/派生技術 == * [[ベル・ヘリコプター|米ベル]]社がローターシステム、翼部、[[エンジン]]取付、変速機を担当し、最終組立も[[テキサス州]][[アマリロ (テキサス州)|アマリロ]]のベル社の工場で行われている<ref name="boeing's web V-22 Osprey">[http://www.boeing.com/rotorcraft/military/v22/docs/V-22_overview.pdf V-22 Osprey]</ref>。 * [[ボーイング・ヘリコプターズ|米ボーイング]]社では[[2010年]]8月より観測用小型[[無人航空機|UAV]]である "Scan Eagle Compressed Carriage"(SECC)を使って飛行中のV-22の後部ハッチからScan Eagleを発射する開発を始めている<ref>[http://www.aviationweek.com/aw/blogs/defense/index.jsp?plckController=Blog&plckBlogPage=BlogViewPost&newspaperUserId=27ec4a53-dcc8-42d0-bd3a-01329aef79a7&plckPostId=Blog%3a27ec4a53-dcc8-42d0-bd3a-01329aef79a7Post%3a5ae9d52d-51d1-4f29-b7b3-03aee0c1bff2&plckScript=blogScript&plckElementId=blogDest aviationweek.com "V-22 UAV Deployment?"]</ref>。 == 諸問題 == [[2011年]]、[[アメリカ国防総省|米国国防総省]]は、[[日本]]の[[沖縄県]][[宜野湾市]]にある[[普天間飛行場]]に従来の[[V-107|CH-46]]の代替としてMV-22を配備することを発表した<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/feature/20091215-481540/news/20110607-OYT1T00123.htm オスプレイ、普天間配備を正式発表…米国防総省] - 読売新聞、2011年6月7日</ref>。これに対して日本の一部のマスメディアや市民は危険性などを理由として批判・非難を起こしたり、事故を報道したり、[[オスプレイ反対運動|配備反対運動]]([[No osprey沖縄県民大会]]など)を起こしたりしている。 以下、指摘されている問題点を示す。 === 安全性 === ==== 試作段階 ==== 試験段階では[[連邦航空局|FAA]]に[[ティルトローター]]機の審査基準が無く、FAAは[[1997年]]にようやく[[w:en:Powered Lift|Powered Lift]]というカテゴリーを設置した。ただしFAAの基準は[[軍用機]]には適用されないため、V-22の運用には直接関係しない。 試作段階においての事故の多さから『[[タイム (雑誌)|タイム]]』誌は[[2007年]][[10月8日]]号において、同機を「空飛ぶ恥(Flying Shame)」と紹介した。 ==== 量産開始後 ==== [[在日米軍]]基地に配備が予定されている[[アメリカ海兵隊]]所属のMV-22<ref>[http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012072300027 オスプレイ、岩国基地陸揚げ=米、普天間で本格運用へ-飛行経路の自治体、反発必至] - 時事通信 2012年7月23日</ref>の10万時間当たりの平均事故率は、[[2012年]][[4月11日]]の事故後に1.93となっている。事故前は1.12であり、いずれも米海兵隊所属の飛行機平均の2.45を大きく下回っている<ref name="itmedia">[http://blogs.itmedia.co.jp/sakamoto/2012/07/osprey-mv22-cv2-8d5f.html 米軍機 オスプレイ事故率は高いのか?低いのか?:図解して事実を見抜く方法] [[坂本英樹]]の繋いで稼ぐBtoBマーケティング</ref>。配備期間の短さを考慮する必要はあるものの、現在、MV-22の事故率は[[ヘリコプター]]より低い(在日米軍に配備されているCH-53D(米国内配備開始:[[1969年]])の事故率は4.15である)。 [[アメリカ空軍]]向けの[[特殊作戦]]型であるCV-22の事故率は2012年[[6月15日]]の時点で13.47<ref name="itmedia" />であり、MV-22より事故率は高いものの、[[MH-53 (航空機)|MH-53 ペイブロウ]]の十年間平均の事故率が12.34であり、CV-22の事故率が特段に高いとはいえない。また、CV-22は前述のとおり[[特殊作戦]]型であり、危険な任務につくことが多いためMV-22と比較して事故率が高いのは当然であるといえる。なお、CV-22は現在、在日米軍基地に配備される予定はない。 また、V-22自体が[[耐空証明]]が取得できないため、民間機としては飛行できないという報道もある<ref>日本国[[航空法]]第11条、法施行規則付属書第1</ref>が、そもそも計画当初から民間用に販売する予定がないため耐空証明などを取得する必要がない。 なお、オスプレイの開発経験を基に[[ベル・ヘリコプター|ベル]]社が[[アグスタウェストランド]]社と合弁で開発に着手した[[AW609 (航空機)|BA609]]はFAAの形式証明を取得し、民間向けに販売する予定である。2011年からはアグスタウェストランド社の単独開発となり、名称も[[AW609 (航空機)|AW609]]と変更されている。 ==== 要人輸送 ==== [[2008年]][[7月22日]]、次期大統領候補の[[バラク・オバマ]][[上院議員]](当時)が[[イラク]]電撃訪問の際に搭乗した[[アメリカ合衆国大統領]]を[[輸送]]する専用[[ヘリコプター]]である[[マリーンワン]]として用いられている[[シコルスキー S-61#アメリカ|VH-3]]の後継機として、EH-101、S-92などとともにV-22も候補に挙げられていた。後継機にはEH-101の採用が決定したが、その後予算超過を理由としてEH-101の調達計画はキャンセルされた。ボーイングでは仕切り直しとなったマリーンワン後継機の選定にV-22を再度提案すると報道されている<ref>http://www2g.biglobe.ne.jp/aviation/daitoryo07.html</ref>。また、大統領に随行するホワイトハウスのスタッフや報道陣を搭乗させる[[輸送機]]として利用されることも決定した。[[2013年]][[8月10日]]には大統領専用機仕様のオスプレイによる随行要員輸送が実際の運用として行われた。 === エンジン熱に対する懸念 === * オスプレイの[[エンジン]]熱、正確には「エンジン排気プルームがもたらす過剰な熱の作用」('''excessive heat impact from engine exhaust plumes''')が、[[アメリカ海軍|米海軍]]の一部の[[揚陸艦]]の[[飛行甲板|フライトデッキ]]を損傷する恐れがあることがわかっている。[[海軍航空システム司令部]]('''NAVAIR''')は、エンジンの下に携帯式の耐熱シールドを設置してデッキへの損傷を防止する一時的解決策を考案したが、この問題の長期的解決を図り、V-22や[[F-35 (戦闘機)#派生型|F-35B]]を運用するには、まずデッキ自体を耐熱コーティングやパッシプサーマルバリアーを施したものへと再設計し、さらに船体の構造も変える必要があるとしている。これを受け、[[国防高等研究計画局]]('''DARPA''')では、フライトデッキ上に設置可能な堅牢な冷却システムの開発を産業側に求めたという。 * [[2009年]][[5月27日]]、ノースカロライナ州において、訓練飛行中のMV-22が燃料切れで国営狩猟区に予防着陸した際、同機を給油して離陸しようとしたところ、エンジンの排気熱で植生が燃え始め、機体の外装を損傷する事故が発生したことがあった。[[2011年]][[6月24日]]、[[沖縄県]]は同事故を含めた「高温排気と周辺への影響」について質問する照会書を[[防衛省]]に送付。防衛省は同[[12月19日]]の回答書で、過去に火災が発生していることを認めた上で、同機のハワイへの配備に関する環境影響評価書案(DEIS)を引用して、運用措置・手順の改善により安全な運用を確保することを米国側に申し入れる旨回答した<ref group="注釈">ハワイへのMV-22等の配備に係る環境影響評価書案(DEIS)によれば、「未舗装地でのMV-22の運用は安全に達成することが可能である。航空機直下の植生の回避、未舗装着陸帯での航空機着陸時間の制限といった追加的運用措置により、すでにわずかにしか起こりえない危険性を更に小さくすることができる。MV-22はカネオヘベイ基地においては舗装された飛行場及び着陸帯において運用される。これらの条件、排気デフレクタ、及び、当該基地における既存の原野火災管理対応マニュアルに鑑み、MV-22の排気により原野火災が引き起こされる危険性は低く、追加的措置を必要とされない。」と評価されている。</ref>。 {{Quotation|いずれにせよ、政府としては、過去に火災が発生していることから、米国政府に対して、我が国においてMV-22を運用する場合は (1)[[操縦士|パイロット]]に義務付けられている排気デフレクタの作動確認および同装置の継続監視の遵守を徹底すること (2)排気デフレクタを含めた機体システムに故障などが発生しないよう確実な整備を行うこと (3)着陸している時間を制限すること などといった運用措置・手順を追求することにより、排気ガスによる火災発生のリスクの更なる低減を図り、安全な運用の確保に万全を期すよう、しっかりと申し入れてまいりたい。|一川保夫防衛大臣|防防日第15061号 23.12.19 『MV-22オスプレイ配備について(回答)』}} === 騒音 === * [[アメリカ合衆国|アメリカ]]での調査で現用の[[V-107|CH-46E]]と比較して、飛行中は全ての領域でより静かであるという結果が出ている<ref>[http://www.mv22eiswest.net/feis.html WEST COAST BASING OF THE MV-22 Final Environmental Impact Statement Final EIS Release]</ref>。 == 登場作品 == V-22などの[[ティルトローター]](ティルトウィング)機は、見た目にも明快に「[[ヘリコプター]]の進化系」とも取れる形状であるため、特に近未来を描いたフィクション作品などではV-22、およびそれをモデルにした架空機体が描写される事が多い。以下はV-22そのものとして登場した作品を挙げている。 * 『[[HEROMAN]]』 : ドクターミナミが使用している。 * 『[[PSYCHO-PASS]]』 : 槙島聖護を公安局から輸送するのに使用。 * 『[[愛気]]』 : 「古城編」にて革命勢力の装備として登場。 * 『[[アップルシード]]』 * 『[[神の雫]]』 : 遠峰一青の[[ドバイ]]の友人とされる人物が保有するV-22(と思われる機種)が遠峰に貸し出されるシーンがある。 * 『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』 : NERVが[[戦闘機]]・[[輸送機]]として使用。 * 『[[戦闘妖精・雪風#OVA版|戦闘妖精雪風]]』 : OPERATION:4に登場。日本海軍空母「アドミラル56」艦長の記者会見の後、プレス関係者を乗せて同艦より発艦する。 * 『[[超時空戦艦まほろば]]』 : リベンジ・オブ・アースの[[艦載機]]として登場。なお、この作品ではV-22は開発中の事故により量産中止となっている設定。 * 『[[日本沈没 (漫画)|日本沈没]]』漫画版 : [[一色登希彦]]版に、[[陸上自衛隊]]機として登場。 * 『[[ビビッドレッド・オペレーション]]』 : 二葉あおいが搭乗していたV-22が登場するが、アローンによる攻撃を受けてブルーアイランドに不時着する。また、UDFもV-22を運用している。 * 『[[ファイ・ブレイン 神のパズル]]』 : POGやオルペウス・オーダーの移動手段として酷似した機体が登場。 * 『[[ポケットモンスタークリスタル ライコウ雷の伝説]]』 : ロケット団特務工作部の装備として登場。 ; ドラマ * 『[[バミューダ・トライアングル]]』 ; 映画 * 『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序]]』 : ヤシマ作戦のシーンで3機編隊で登場する。 * 『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破]]』 : 3号機の起動実験の際、リツコが現場に到着するシーンに登場。 * 『[[世界侵略: ロサンゼルス決戦]]』 * 『[[ターミネーター4]]』 * 『[[特攻野郎Aチーム THE MOVIE]]』 : 物語序盤のミッションでマードックが操縦し、機首の機銃で[[テロリズム|テロリスト]]の[[テクニカル]]を一掃してから、偽造原版と偽札を積んだ[[コンテナ]]を運んだ。 * 『[[トランスフォーマー (2007年の映画)|トランスフォーマー]]』 * 『[[トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン]]』 : 降下部隊の輸送に複数機が使用されている。<!--なお、主翼が二つある大型機の存在も確認されている。--> * 『[[バイオハザードIV アフターライフ]]』 * 『[[バイオハザードV リトリビューション]]』 : V-22をモデルにしたと思われるティルトローター機をアンブレラ社が使用している。 ; ゲーム * 『[[ARMA 2]]』 : プレイヤーが操作可能。特徴的な姿勢変更を再現。 * 『[[カウンターストライクオンライン|Counter-Strike: Online]]』 : ヒューマンシナリオ「追撃:ブレイズ」にて、ラスボスとして登場。 * 『[[アクウギャレット]]』 * 『[[エースコンバットシリーズ]]』 :* 『[[エースコンバット3 エレクトロスフィア]]』 :: 「V-22B オスプレイII」と名付けられた架空機が民間機として登場。 :* 『[[エースコンバット04 シャッタードスカイ]]』 :: 物語終盤でエルジア軍[[将校]]が首都を脱出する際に登場する。 * 『[[凱歌の号砲 エアランドフォース]]』 : [[日本]]を占拠した[[アメリカ海軍]]の機体として登場。プレイヤーも購入して使用できる。 * 『[[コール オブ デューティシリーズ]]』 :* 『[[コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3]]』 :: キャンペーンほか、マルチプレイに登場。 :* 『[[コール オブ デューティ ゴースト]]』 * 『[[ザ・ドキュメント・オブ メタルギアソリッド2]]』 : 『[[メタルギアソリッド2|MGS2]]』本編に登場しなかった未使用3Dモデルとして登場。 * 『[[大戦略シリーズ]]』 : [[アメリカ軍]]を選択すると生産することが可能。 * 『[[ハーフライフ (ゲーム)|ハーフライフ]]』 : 海兵隊の輸送機として登場。 * 『[[バトルフィールド (コンピューターゲーム)|バトルフィールドシリーズ]]』 :* 『[[バトルフィールド3]]』 :* 『[[バトルフィールド4]]』 * 『[[マブラヴ オルタネイティヴ]]』 == 脚注 == === 出典 === {{Reflist|2|group="注釈"}} === 注釈 === <references group="注釈"/> == 参考文献 == * [[坪田敦史]]「V-22初取材レポート」(『JWings』[[2006年]]8月号 [[イカロス出版]]) * [[真喜志好一]]、リムピース+非核都市宣言運動・ヨコスカ『オスプレイ配備の危険性』([[2012年]]8月、[[七つ森書館]]) * [[赤旗]]政治部「安保・外交」班『狙われる日本配備 オスプレイの真実』(2012年9月、[[新日本出版社]]) * [[青木謙知]]『V-22オスプレイ 増補版(世界の名機シリーズ)』(2012年10月、イカロス出版) * 青木謙知『徹底検証! V-22オスプレイ ティルトローター方式の技術解説から性能、輸送能力、気になる安全性まで』 (2012年10月、[[サイエンス・アイ新書]]) == 関連項目 == * [[垂直離着陸機]] ** [[ティルトローター]] - [[ティルトウイング]] - [[ヘリコプター]] * [[航空機の離着陸方法]] * [[AW609 (航空機)|AW609]]([[アグスタウェストランド]]社が開発中のV-22より小型の民間用ティルトローター機) * [[X-18 (航空機)|X-18]] - [[X-22 (航空機)|X-22]] * [[GAU-19]](固定[[武装]]として採用された) * [[イランアメリカ大使館人質事件]] == 外部リンク == {{Commonscat|V-22 Osprey}} * [http://www.boeing.com/ ボーイング]{{en icon}} ** [http://www.boeing.com/rotorcraft/military/v22/ V-22 Osprey] ** [http://www.boeing.com/rotorcraft/military/v22/v22spec.htm V-22 Specifications] * Air Force Technology [http://www.airforce-technology.com/projects/osprey/ V-22 Osprey]{{en icon}} * GlobalSecurity.org [http://www.globalsecurity.org/military/systems/aircraft/v-22-specs.htm V-22 Osprey]{{en icon}} * {{YouTube|hn-Ssbs0x3g|helicopter V22 crash}} [[Category:ティルトローター]] [[Category:ボーイング製軍用機]]